3DのCGとCADの違いについて

2014年7月5日 (3Dデータ)

こんばんは。WEEKEND MAKERS運営スタッフです。

3Dプリントをするために最も重要な1つ、3Dデータ。
3Dプリンターが身近にあっても、本当に自分の欲しいものを作るには
3Dのデータに対する知識が必要不可欠になってきます。

今回はそんな3Dについて簡単にご紹介したいと思います。

そもそも3Dってなに?

最近は3Dの映画やゲームなど目に触れることが多いので特に説明はいらないかと思いますが、
3Dというのは、3次元のことを意味していて、「絵」など平面の世界に大して
奥行き(高さ)を加えたもののことをさします。

ただし一口に3Dといっても、どんな使われ方をするかでデータの中身は大きく違っています。

3Dにも種類がある

3Dのデータを大きく別けると映画やCMなど、主に映像でに使われるCGデータと
ものづくりのための設計書として使われるCADデータがあります。

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例えばこんな丸い形状の3Dモデル。
左はCGモデル、右はCADのモデルです。
どちらも見た目はほとんど変わりませんが、実は中身は全然大きく違っています。

CGとCADの違いって?

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この二つの球体パッとみるとどちらも大きな違いはありませんが、よ~く拡大してみると
両者の見た目は大きく変わってきます。

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左のCGデータは拡大すればするほどカクカクになっていき円弧がなくなっていきますが、
右のCADデータはどれだけ拡大しても円のままを保っています。

どうして拡大していくと両者に違いが見えてくるかというとコレは3Dモデルの作られ方によります。

CGの作られ方について

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CGの場合は一見綺麗な球体に見えていたとしても「ポリゴン」とよばれる小さな3角面で表されています。

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簡単に絵で表すと、こんな感じですが
このポリゴンの数を増やせば増やす程、多角面になり綺麗に「円」のように見えます。
逆にポリゴンの数を減らしていくと、どんどん円から離れていき、ただの多角形のようになっていきます。

なのでポリゴンを利用した3次元CGデータの場合、厳密な意味で球体を作り出すことはできません。

CADの作られ方について

CADで作られた場合は、ポリゴンとは違い正確な円として計算式で表されています。

半径が10mmなら10mmとして正しく厳密な円や球体をつくることができます。

CGとの違いは正確な寸法を出すことができるかどうかということが一番の違いです。

CGとCADをどちらを使えばいいの?

今回の場合のように球体だけの例をみてしまうと、CADのほうが寸法が出せる分よさそうに
見えるかもしれませんが、実は違います。

ポリゴン系とCAD系それぞれ得意分野と苦手な分野があり、シッカリ住み分けがなされています。

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たとえばこんな形状(参考なのでかなり適当です)。
CG系(スカルプト)のソフトで作れば5秒で作れますが、これをCAD系のソフトで作ろうと思うと
かなり大変です。
この形を正確にCADで作ろうと思うと、仕事でガッツリCADを使っているレベルの人でも2~3時間ぐらい掛かってしまいます。

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こんな形状の場合、CG系のソフトでも作ることはできるにはできますが、正確な0.5mm厚で、正確な半径100mmの円筒を
作ろうとなると、CG系のソフトでは作ることはできません。

CAD系のソフトであれば、これぐらい簡単な形状だとものの数秒で正確なデータを作り出すことが出来ます。

CGとCADどちらからはじめたらいいの?

これから3Dデータの作成に挑戦しようという方は、最初にCGとCADどちらからはじめようか、
と悩まれるかもしれません。

その場合は、「自分がどんなものを作ってみたいか」で決めてみてはいかがでしょうか?

例えばフィギュアのような複雑な形、細かいディテールを3次元のデータとして作ってみたい!
という人はCG系のソフトから挑戦してみると良いかと思います。

逆に壊れた部品だったり、既にあるモノの形状に寸法を合わせてデータを作りたい!
というひとはCAD系のソフトから挑戦してみると良いかと思います。